15時のおやつ

 

近所で見つけた昔懐かしのおやつ

小学生の頃によく食べた

このピリ辛がなんともクセになるのよねぇ!と、ふと、、ノスタルジックに

 

子供の頃、

どこから湧いて出たのかまったく根拠のない自信が作り上げたぼくの世界

自分はなにか特別な存在だとずっと思っていた

あまりに稚拙だがトラックに跳ねられたとしても、もちろん無傷だし

他にも何らかの特殊能力すらもって生まれたと。

自分がこれから駆ける人生はTVに出てくる主人公そのもの

頭の中に広がるイメージは無限大で

自分は何者かであり何者にでもなれる

本気でそう思っていた

 

けどね、そんな事ないのよ(笑)

時の流れと共に

気付けば既定路線であったその何者かに、その特別な存在となるために試行錯誤をしながら苦しんでいく

そう、裸の王様も自分が何者でもないと薄々気づきはじめた

いや、気付きながらも受け入れる事ができずにもがくんですよ

落胆ですよ、もう泥んこプロレス

とてもじゃないけど足掻いてこそ人間は成長する、苦労はスパイスだ!

なんて前向きに捉えることなんてできないんですよ

何しろこちらは完全に打ちのめされて、深海の更に深くまで潜ったこの思考の中で過去に抱いた幻想を必死に掻き分けているのである。

苦しくとも息が続かなくとも決して終わらない

 

でも、必ず来るのよその時は

特別に思う存在ができた時に、自分が誰かにとって特別になる

登場人物は自分一人ではなくなるし

ヒーローは自分ではなくてもいいし、その誰かになる

そう、腑に落ちたら空も見えるのよね

 

だから、意外と近くにいるものだけれど

真っ暗だから仕方ない

もし、伸びてきた手が見えなければ

誰もいないと思うなら

昭和の焼き鳥屋で一緒に酒を飲もう

非力ながら引っ張り上げるよ

その瞬間から私の友人であり特別な存在となるから

 

一瞬で通り過ぎ去ってしまった少年時代と、

タイタニック号さながらのとてもスロウでヘビーな航海を経たが

地上に出てみれば時間の流れはとても早いことに気付く

30過ぎたらあっという間、、、の正体はコレなのかもしれないね

私も道半ばにありながら人生を折り返しはじめている

そう、タラタラしていられないのである

山あり谷あり、また海に入るかもしれないが

ぼくの物語は間違っていなかった、私は何者にもなれるしキミも特別な存在だ

だからここからはその続きを

さあ、胸を張ろう

 

鼻水垂らして走り回り

すべてが新鮮でワクワクした

毎日をがむしゃらに楽しみ

家に帰れば家族がいて朝起きたら晴れていた。

いいことばかりではないが今となれば全てが暖かい思い出となる

 

おー、おやつってすごい。

 

そんな今、大人になった私はこちらにハマっている

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2005年に発売したふんわり名人

いつか今日の私と同じように

何もかもが大冒険だったあの頃を思い出させる

そんな誰かのキッカケとなるかもしれない。

この『きなこ』恐るべし